しつけと虐待の違いと線引き。虐待はれっきとした犯罪!逮捕されるよ

2022年4月9日

怒る母親

子どもを叱ってもよいが怒ってはいけない

出典


 

「親の言動がしつけなのか虐待なのかわからない」

「うちの親はしつけと虐待の違いがわかってない!」

「親の言動はぜったい虐待だと思う」

 

子どものためを考えてするのがしつけで、親のエゴのためにするのが虐待です。

客観的には区別がつきにくく、親自身も「子どものため」と”思い込んで”いるケースもあります。

いったんしつけと虐待の違いを整理しましょう。

しつけの特徴

親が感情をコントロールしながらおこなうものです。

叱る

  • なるべく人目のつかないところで言う
  • 必要なことだけを短く伝える
  • しつけの結果、子どもが成長すると、嬉しそうな顔をする
  • 「だめ」ばかりでなく「こうすべきだ」という、肯定的な言葉もある
  • 「どう思う?」という問いかけが多くなる。子どもの成長のために考えさせる
  • 子どもの主張があればいったんはすべて聞く。聞いた上で主張がただしいかを判断する
  • 叱る理由の説明がある
  • 一貫性がある
  • 可能なら事前に話を組み立てている

子どもが将来困らないように、人様に迷惑がかからないようにするのがしつけです。

虐待の特徴

親が感情をコントロールできずにおこなうものです。

怒る

  • 人前だろうとおかまいなし
  • 言いたいことを延々と言い続ける
  • 親のストレス解消のために怒る
  • 子どもが成長してもうれしそうじゃない
  • 「だめ」「クズ」「なさけない」という、否定的な言葉だけ
  • 一方的にしゃべりたいことを言う
  • 子どもが一言でも何か言えば「口答えするんじゃない!!」と言う
  • 明確な理由はなく、ただ怒りたいだけの場合もある
  • 一貫性がなく、親の気分次第
  • 行き当たりばったりに、言いたいことを言う

親のストレス解消のためにするのが虐待です。

目黒区で子どもを虐待死させた事例

新聞

目黒区で結愛ちゃん(5)が虐待により死亡した事件で父親は警察の調べに対し「しつけのつもりだった」と答えています。

虐待の言い訳として「しつけ」は便利な言葉のようです。

しつけの”つもり”じゃ困るわね
シロ
シロ

虐待に関する法律

虐待はもちろん犯罪です。

広義の家庭内暴力には、児童虐待やDV(ドメスティックバイオレンス)なども含まれます。
家庭内暴力による逮捕の際に適用される罪名には、次のようなものがあります。

身体的暴行を加える
暴行罪・傷害罪・傷害致死罪など

心理的に攻撃する
脅迫罪・強要罪など

食事を与えないなど、扶助をおこなわない
保護責任者遺棄罪など

性的な強要をする
強制性交等罪・準強制性交等罪・強制わいせつ罪・準強制わいせつ罪など

(2)暴行罪と傷害罪の違い

出典:ベリーベスト法律事務所

暴行罪

(中略)

法定刑は、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料。

出典:Wikipedia

傷害罪

(中略)

十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金

出典:Wikipedia

傷害致死罪

三年以上の有期懲役

出典:Wikipedia

児童虐待防止法では、違反者には1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されるが、それ以外の罰則は定められていない。 虐待死に対する刑罰として適用されることが多い保護責任者遺棄致死罪については懲役3年以上20年以下となっており、無期懲役も死刑も適用されない。

出典:DIME

児童福祉法第60条2項に、「第34条第1項第1号から第5号まで又は第7号から第9号までの規定に違反した者は、3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」 と規定されています。

出典:福岡の刑事弁護に強い弁護士による無料相談

さいごに例として挙げた児童福祉法第60条2項には「又はこれを併科する」とありますね。

併科(へいか)とは、「懲役・罰金の両方」など、2つ以上の刑罰を同時に課すことを指す。

出典:Wikipedia

つまり暴行罪や傷害罪、傷害致死罪に加えて児童福祉法違反の罪が同時に課されるかもしれないということですね。

シロ
シロ
罪が重くなるのは抑止力にもなりますし、よいことです

しつけか虐待かを決めるのは子ども

まだ子どもが小さい頃は、親からされたことがしつけと虐待どちらなのか判断は難しいでしょう。

「いま思い返すと叱ってくれてよかったなあ」

と子どもが成人してから感謝したらしつけです。

逆に、

「よくもやってくれたな」

と恨みを持ったら虐待です。

虐待と思われやすいケースとして「親ができてない」ことが挙げられます。

 

「勉強しろ!」

「読書しろ!」

「規則正しく生活しろ!」

「男がメソメソするな!」

 

親が自分のことを棚に上げて子どもをしつけようとしても、子どもに恨まれるだけでただの虐待になってしまいます。

子どもをしつけたければ手本を示しましょう。

手本を示せないのならしつけなどしようとは思わないことです。完全放任主義の方がまだマシですよ。