偽札を見つけたら?警察に届けても交換してくれない可能性大
「もし偽札を見つけたらどうすればいい?」
「偽札を交番に届けたら同額の本物のお札に交換してもらえるの?」
警察庁のデータによると偽札の枚数は年間1,000~3,000枚ほど。
1日あたりおよそ3~9枚見つかっている計算になりますね。
多い気がするかも知れませんが全国47都道府県での発見数なのでそんなに遭遇することもないでしょう。
スキャナーとプリンターだけでカンタンに作れる、すかしも入ってないような1万円札をうっかり受け取ってしまったというニュースをときどき聞きます。
意外に警察や銀行の偽札への対応は冷たいです。
なーんてニコニコして警察に届けに行っても交換してくれない可能性大ですよ。
銀行は鑑定してくれるだけ。偽札なら「警察へ持って行ってください」
届け先に迷うかもしれません。
明らかに偽札と断言できる場合は警察に直行ですね。
微妙なときは銀行に持っていくと鑑定してくれます。
ただし銀行の対応は
だけでおしまいです。
なぜなら偽札はあくまでも紙くずだからです。
【終了】偽造通貨発見届け出者に対する協力謝金制度
警察に偽札を届けると同額のお金がもらえる制度がある「らしい」のですが、現在は機能していないようです。
お釣りとして返ってきた5千円札が偽札でしたのて、警察に届け出ました。
偽造通貨発見届け出者に対する協力謝金制度
と言う法律?
があることを知ったので警察に届け出たところ、
いろんなところをたらい回しにされ、
何時間も拘束されたあげく、何の説明もないままお金も返ってきませんでした。
偽札を発見し、警察に届け出て没収されたら
発見した人間は泣き寝入りするしかないのでしょうか?(中略)
確かに、偽造通貨発見届け出者に対する協力謝金制度といった制度がwikipediaに説明されていますが、警察のHPなどに見当たりません。
ということは、財政難から現在は実施されていないのかもしれませんね。
(悪いのは偽造者で、貴殿は犯罪被害者です。弁償すべきは、偽造者でしょう。)出典:弁護士ドットコム
2018年現在、同制度は予算化されておらず、運用されていない。
出典:Wikipedia
この様子じゃあ、たぶん2019年以降も警察は本物のお札と交換してくれないでしょうね。
【理不尽】ATMから偽札が出てきても交換してくれない
5月16日に30万円を引き出した内、2万円の偽札が含まれていました。最寄りの警察に届けを出して本日偽札と判明いたしましたので、ATMの管理会社及びキャッシュカードの発行銀行に問い合わせをしたところ、ATMより引き出したものかどうか証拠がないから返金できないと言われました。
僕はATMに騙された訳ですから、2万円と損害賠償の請求は出来ませんでしょうか?教えてください。(中略)
その偽札が、注意することでATMから弾けるようなものであれば(他の銀行のATMであれば使用できないなど)、銀行に対して注意義務違反として損害賠償請求をできる余地はあると思います。
また、webで検索すると、「偽造通貨発見届け出者に対する協力謝金制度」なるものがあり、解決済みでない事件であれば、警察から謝礼金という形で同額程度が補償される、とありますが、このような制度が現在もあるのかどうかわかりません。警察に問い合わせてみてください。
出典:弁護士ドットコム
ひどい話ですねえ。理不尽とはまさにこのこと。
でも「ATMから引き出したという証拠」があれば交換してくれるでしょうね。
ATMから引き出した証拠を作る方法
防犯カメラの位置を確認
両手を手ぶらにしておく(ATMに偽札を入れないよアピール)
ATMからお札を取り出す
偽札だったら偽札を防犯カメラにずっと向けておく(すり替えてないよアピール)
ATMに備え付けの電話機で銀行に連絡
本物のお札と交換してもらう
【気づかずに使ってしまった!】チェックすべき?【受け取ったら?】
という疑問が頭をよぎると思います。
支払うときはチェックしなくていい
客として使う分には、そこまで細かく偽札のチェックはしなくてもいいのでは?と思います。
偽札と知って使えば罪になりますが、知らずに使えば罪に問われませんからね。
ヘタにチェックして偽札を見つけたところで損する可能性大です。
受取るときにチェックするメリットはあるが・・・めんどうかな
もしお店でお釣りを受け取るときに偽札と断言できる(透かしがない!など)なら指摘すべきでしょう。
「受け取ったらすぐその場で」確認することがたいせつです。
ただし偽札を掴まされるリスクはさほど高くないため金額によってはいちいちチェックするのもめんどうかもしれませんね。
あなたの性格に応じて対応しましょう。
お店側はチェックしたほうがよい【偽札事件のは通貨偽造罪】
「大量の偽札が使われた」
「同じ人が何度も偽札を使った」
というケースでは逮捕に至る可能性がありますのでお店側は偽札のチェックをした方がよいですね。
犯人が明らかになれば損害分を請求することもできますから。
東京、千葉、神奈川など首都圏で昨年8月、同じ記番号の偽1万円札計約50枚が使われた事件で、警視庁は27日、住所不詳の住吉会系暴力団組員、矢吹勇祐容疑者(23)を偽造通貨行使容疑で逮捕したと発表した。
出典:ライブドアニュース
コンビニの支払いで偽の1万円札を使ったとして、神奈川県警は22日、偽造通貨行使の疑いで、横浜市保土ケ谷区、無職、田中元人容疑者(21)ら3人を逮捕した。
県警によると、神奈川県内では昨年8月、紙幣の番号が同じ偽1万円札が使われる事件が約50件発生。東京都や埼玉県でも同様の偽札が使われたといい、県警が関連を調べている。
逮捕容疑は昨年8月中旬、横浜市神奈川区のコンビニで、飲み物などの代金として、偽の1万円札を2回渡したとしている。
通貨偽造罪とは、行使の目的で、通用する貨幣、紙幣又は銀行券を偽造又は変造することを内容とする罪(148条1項)。日本国外において犯したすべての者にも適用される(2条4号、講学上のいわゆる保護主義)。無期又は3年以上の懲役に処すると、規定している。
出典:Wikipedia
キャッシュレス決済を使おう
偽札が心配なら電子マネー、クレジットカード、バーコード決済を使えばOKです。
キャッシュレス決済には盗難や不正利用への補償があります。
「偽札!」と思いきや本物だったケース【じつは旧札】
偽札かどうかという判断も素人には難しいケースもあります。
毎回コミケで見るツイート、「旧札をニセ札扱いする」話ですが
年々「旧札を知らない世代」が増えてるのも事実なので、周りの良識ある先輩方が無知呼ばわりせずにキチンと教えて貰えると嬉しいなって。
この辺のお札はちゃんと使えるお金ですよー! pic.twitter.com/GkwL9wIpne— 音野チアキ@ (@Chiaki_Otono) August 10, 2015
また、「ホログラムがないから偽札!」かと思いきやじつは本物で、旧札にはホログラムが付いていないもよう。
コミケで偽の1万円札が出回ったと大騒ぎに 「見分け方は簡単、ホログラムがありません」
→実は旧札http://t.co/H9fRgn2ao7コミケ運営「そうした事実はないと思います」 pic.twitter.com/4t47xlAXjR
— どMなキョン (@dom_kyon) December 29, 2013
上記のように誤解を生む可能性があります。
偽札を見分けるにはやっぱり「透かし」を見るのが手っ取り早いです。技術的に難しいですが見分けるのがカンタンだからですね。
出典:国立印刷局
かなり細かく作られていますね。
コピー機ではムリなのはもちろん、特殊な機械を使ってもカンペキに再現するのはむずかしそうです。
さらにくわしく知りたい方は国立印刷局で見られます。