【弁護士が断言】勤務中の警察官(公務員)に肖像権は【あります】

2021年7月1日

警察官撮影禁止

YouTubeで職務質問の動画を見ていると

「公務中の警察官(公務員)に肖像権はない!」

というコメントが散見されます。

公務員って

「公(おおやけ)」に「務(つとめる)」「(職)員」

って書きますから、肖像権なんて無さそうな感じがしますが実際はどうでしょう。

「警察官(公務員)の肖像権について意見がわかれてるけど、ほんとうはどっちなの?」

意見がバラバラだとモヤモヤしますよね。

「かといってこれといった根拠を示す人も少ないし・・・」

という疑問にお答えします。

最近ではITテクノロジーの進化に伴い,スマートフォンなどで『撮影される』ことも頻発します。
この場合は,肖像権侵害として止めることはできない,というのが原則です。
ただし,『警察官には肖像権がない』という意味ではありません。

出典:みずほ中央法律事務所

弁護士3名が「肖像権はある」と回答

弁護士

肖像権は存在し得るでしょうが,前述のとおり制限を受け,その様子を撮影したりすることは適法といえるでしょう。

出典:弁護士ドットコム

弁護士

「肖像権は保障されているものの、種々の事情を総合的に考慮すると、肖像権侵害として違法となる場合は少ない」というのがより正確な理解でしょう。

出典:弁護士ドットコム

弁護士

公務員にも肖像権はあります。
ただ、公務員の公務という特性上、一般私人よりと認められる程度が異なっており、受忍限度を超えていると判断される度合いが低いといえます。

>知人が公務中に言動をビデオカメラで撮影されるという被害を受けているんですが、たとえ、無断で撮影されたとしても公務員は甘んじるしかないのでしょうか?

公務の内容や撮影の態様などによります。

公務の内容などから、ビデオカメラで撮影されることが受忍限度を超えていると判断されるかが問題となるでしょう。

出典:弁護士ドットコム

身分を明らかにした弁護士が3人も口をそろえて

「肖像権はある!」

と断言していますね。信用してよいでしょう。

もし言うなら「撮影は証拠保全のため」

スマホでの録画

上記のとおり、公務中の警察官(公務員)にも肖像権はあります。

ですから「公務中の警察官(公務員)に肖像権はない」と言ってしまうと「いや、あります」と言われて押し問答になってしまいます。

正確には

「証拠保全のためなら肖像権の侵害にあたらない」

です。

さらに

「転び公妨されると困るから撮影する」

も理由になります。

転び公妨

(中略)

名称の由来は、警察官が被疑者に突き飛ばされたふりをし、自ら転倒または体当たりして対象者に公務執行妨害罪を適用し逮捕することからきている。主に公安警察が用い、不当逮捕・冤罪の温床になっていると法曹関係者からも批判されている[2]

出典:Wikipedia

弁護士

公道上で,事故の状況について証拠を保全するためであれば,運転手の顔がわかる写真を撮ったとしても,肖像権侵害で違法とされることはないと思います。

出典:弁護士ドットコム

弁護士

トラブルと無関係に予防的に常に撮影しているというのであれば問題があるかもしれませんが,実際にトラブルが発生してから証拠保全のために撮影というのであれば,許容される範囲だと思います。

出典:弁護士ドットコム

職務質問に協力したくない理由

  • 命令されるのが嫌だ
  • 警察官の態度がえらそう
  • 荷物の中身を見られる(さわられる)のが嫌だ
  • 遅刻しそう
  • 人相が悪いと思われたのがショック
  • めんどくさい
  • 過去に職質で嫌な目にあった

特に遅刻しそうなとき、電車や飛行機に乗り遅れそうなときとか、なかば強制的に職務質問されたら困りますよね。

あとは持ち物を他人にベタベタさわって欲しくないという理由もあると思います。

場合によっては

「荷物を壊されたのに謝罪がなかった」

といケースもあるようです。

イヤなことがあると職務質問に協力したくなくなりますよね。

とりあえず身分証をチラッと見せて様子をうかがうのもアリ

免許証

ものすごく急いでいるときは身分証をチラッと見せるのも一つの方法です。

私はいちど池袋駅で職質されたとき、免許証を見せただけで終わったことがあります。

身分証は相手に渡さないほうがよいと思います。返してくれないかもしれませんからね。

職務質問には協力してあげてほしい【治安維持のため】

警察官

職務質問は任意ですけど、できれば協力してあげて欲しいと思います。

協力してすばやく終わらせてあげることで、警察官はすぐに他の人に職務質問することができます。

近所を通り魔や空き巣、薬物中毒者などがウロウロされていても困りますからね。

「市民の平和のために職務質問に協力する」という考えをもって協力してあげることが好ましいと思います。

【めんどくさいけど】職務質問の効果と早く終わらせる方法【対処法】

【余談】情報リテラシーを身に着けよう【まず調べる】

検索する人

情報リテラシー(じょうほうリテラシー、information literacy)とは、情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことである。

出典:Wikipedia

今回の例で言えば「検索できる能力」ですね。

「自分が正しいと疑わないことでも、いちおう一度は検索してみる」

「信憑性の高い、複数のサイトから情報を集める」

という風に

「根拠をハッキリさせる」

ことは論理的思考力のキホンです。

調べるのがめんどくさい、もしくは調べる情報リテラシーもないのに

「公務中の公務員に肖像権はない!」

と発言するのは誤解が広まる原因となり、ハッキリ言って迷惑です。

「誰かが言ってたから」

「なんとなくそんな気がするから」

という理由だけで物事を断言するのは避けましょう。

今回の件で言えば、Googleで次のように検索すればすぐに情報が出てきます。

警察官 肖像権

警察官に肖像権はあるの

また、情報検索をしていくうちに例えば

「弁護士ドットコムの情報が信用できそうだな」

と思ったときは次のような検索キーワードになります。

site:bengo4.com 公務員 肖像権

人間ですので誤解は仕方ないと思います。私自身も例外ではありません。

ただ何かを主張したいのなら、必要最低限の情報リテラシーは身に着けて欲しいと思います。