
【厳しい】警察学校ってどんなところ?入校試験は難しい?【体力】

ヨッパライのケンカから凶器を持った凶悪犯まで、さまざまな激務に耐える警察官。
くだらないことからキケンなことまで対応する警察官はたいへんですね。
精神・肉体ともに強くなければつとまりません。
さぞかし警察官が通っていた警察学校はキツいところなのでしょう。
「警察学校ってどのぐらい大変なの?」
「警察学校ってどんなところ?」
そんな疑問にお答えします。
【入校前の試練】警視庁警察官の合格率は11%~19.1%
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2017年 | 10,062人 | 1,750人 | 17.4% |
2016年 | 9,502人 | 1,816人 | 19.1% |
2015年 | 10,115人 | 1,764人 | 17.4% |
2014年 | 11,082人 | 1,626人 | 14.7% |
2013年 | 13,128人 | 1,438人 | 11% |
およそ5人~10人に1人なので狭き門ですね。
警察官には世の中の治安を守る体力・根性・知力が必要になりますので試験内容も厳しいです。
たしかにボーっとして犯人を取り逃がす人や犯人に負けちゃうような人が警察官になってしまっては困りますね。
たまに
っていう人がいますけど大きな誤解です。
【一次試験】頭も使う!教養・論文・国語試験!
【試験内容】
- 文章読解力
- 推理判断
- 数学
- 資料解読
- 社会科学
- 自然科学
など
国語、数学、社会など幅広い知識や論理的思考力が求められます。
ちなみに一次試験のときに身体測定・体重測定を行い、警察官としての適性検査も行います。
教養試験の例
■判断推理1 (警察官・消防官[大卒])
問題 次の図のように,長方形をその対角線となる直線 l を軸として1回転させたときにできる立体として,正しいのはどれか。
「根性」「体力」が重要な警察官ですが、筆記試験もしっかりやります。
世の中には「警察官なんてバカでもなれる」なんていう人もいますが、一定水準の知能指数が求められるのです。
【二次試験】面接・身体検査・体力検査
面接では次のようなことが聞かれます。
- 志望動機
- 理想の警察官とは
- 自宅から試験会場までの道を説明してください
- 警察と消防の違いは
- 警察官に必要なもの
- もし試験に落ちたらどうするか
- 集団生活だがやっていけるか
- 自己PR
- 長所・短所
- 休日の過ごし方
- 趣味
面接では
「熱意が伝わってくるか?」
「警察組織になじめそうか?」
「一緒に働きたいと思えるか?」
といった点が重要視されます。
集団生活となると色々な人がいますからね・・・忍耐強くないとやっていけません。
【身体検査】
- 視力検査
- 聴力検査
- 医師の診察
- レントゲン検査
- 血糖検査
- 肝機能検査
- 色覚検査
不健康な人や色弱・色盲の人はアウト!
たしかに信号の色とか犯人の服装、車の色なんかがわからないと務まらない仕事ですからね。
【体力検査】
- 腕立て伏せ
- 上体起こし
- 反復横跳び
- バーピーテスト
【参考】バーピーテスト
警察学校は意外にも腕立て伏せ20回ができるレベルの体力で入校できるそうです。
ただし入校後は50回、100回やらされるんだとか(後述)


入校してからも地獄!
教官は厳しい!
「おいだれが休めと言った!」
「続けろ!」
警察学校では厳しい体力づくりをさせられます。
教官の厳しさと言ったらもう
「ブチギレ」
「鬼」
「頭おかしい」
と言えるぐらいです。
しかし厳しさも、ほとんどの人は演技でやっているとのこと。
勤務中の教官は仏のような人が多いそうです。
そして私が知る限り、ほとんどの教官(警部補)達は現場では巡査に対しても敬語で丁寧に、部下・同僚・仲間として会話をしてくれます。
そりゃまあ警察官は平常心がないとやっていけないでしょうね。
「職務質問って任意でしょ?お断りします」
「お前ら税金でメシ食ってんだろ!エラソーにすんな!」
「スピード違反なんかしてねえよ!納得いかねえ!」
「女装して性器を露出するのが趣味なんです」
といったストレスフルな状況でも落ち着いて対応しなければならない大変なお仕事だと思います。

1500メートルを7分以内で走らないとクビ!
「1500メートルを7分以内」
これを時速にするとどのぐらいの速さなのでしょう?
1.5km × 60分 / 7分 = 12.857・・・
約12.86km / hになります。
速い人は時速15km、20㎞なんていう人もいるそうです。
逃げる犯人に追いつけないと警察官はつとまりませんからね。
ちなみに1500メートル競走(屋外)の世界記録は3分26秒00なんだとか。
およそ時速26.2km / hになる計算です。
【参考】ダッシュで追いかける警察官
スピードと持久力、歩行者にぶつからない判断力が求められますね。
腕立て伏せは100回、200回【ただしやっているフリも可】
警察学校の教官は100回、200回、ふつうに腕立て伏せができます。
しかし警察学校の入校試験は腕立て伏せ20回も出来れば通過出来てしまうため、最低ラインで入校した人はとうぜん100回も200回も出来るはずがありません。
ところが警察学校はとても厳しい場所で休むことはご法度です。
そのため「やっているフリ」でしのぐ人もめずらしくありません。
つまり腕は伸ばしっぱなし、もしくは曲げっぱなしでアゴだけを上下させるやり方ですね。
生徒が100回、200回も腕立て伏せが出来ないことは教官もわかっていますので、やっているフリは黙認されます。
訓練を通じて警察学校卒業後は最低でも50回は腕立て伏せができるようになっています。
約28キロの登山
県警察学校(前橋市元総社町)の恒例行事「榛名山耐久歩行訓練」が今年も行われ、この春入校した初任科生98人が初夏の陽気に汗をぬぐいながら、約28キロの険しい山道を歩ききった。
約28キロの「険しい山道」ですからね。こりゃあスポーツ経験がないと厳しいでしょう。
時速5キロで進んだとしても6時間近くかかります。
逆に言えばこれだけ厳しい訓練を受けた人が治安を守ってくれているわけですから、頼もしいですね。
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