
毒親からのストレスでリストカットをしてしまう理由と対処法

小さい頃、情緒的に成熟している大人に囲まれていた人は、自分は愛されるに価する存在であると感じることができるであろうし、情緒的に未成熟な大人に囲まれて育った人は、自分は愛されるに価する存在であるとはかんじることができないであろう。自信があるとか、ないとかいうことも、詮じつめれば、小さい頃、自分は愛されるに価する存在であると感じられたかどうかによって、決ってくることであろう。
出典
「リストカットなんかしなくても幸せに生きられる人生を歩みたい」
「腕を隠すのがめんどうだからもうやめたい」
「キズを見られるとメンヘラに見られそうでイヤ」
「単純に痛いからもうやめたい」
「周囲の批判が多くてうざい」
リストカットをやめられない理由とやめるヒントをまとめました。
リストカットを「やめなさい!」は逆効果
リストカットを見ると、よく調べもせず「やめなさい!」という人がいます。
リストカットをやめることによって、心が健康になると思っている人ですね。
でも原因と結果が逆なんです。
リストカットをやめるから心が健康になるのではなく、心が健康になるからリストカットをやめるのです。
「やめなさい!」は根本的な解決になりません。
やめるだけで解決するほど人間の心理は単純じゃありませんよね。
リストカットをする4つの理由
つらさを分かって欲しい
「甘えるな」
「なんだそんなことぐらいで」
「つらいのはお前だけじゃない」
心の傷は外から見えないため、周囲に理解してくれる人がいないケースもめずらしくありません。
精神面でのストレスを体の傷として表現することで、つらさをわかってもらいたいという気持ちが働きます。
親が子どもに関心を持つという当然のことが出来ていないために、子どもはリストカットによって周囲の関心を得ようとするのです。
不安に押しつぶされそう
人間は怪我をした時、その苦痛をやわらげるために脳内の伝達物質(ドーパミン、β-エンドルフィン、セロトニン)を放出します。
それらの伝達物質が精神を安定させてくれるために、リストカットをするのです。

自分を責めている
苦労を分かち合える仲間がいない、孤独な子どもは自責の念が非常に強いです。
行き場のない自分自身への怒りが、子どもにリストカットをさせます。
自分を責めなければ気が済まないのです。
生きている実感を得たい
毒親に育てられたアダルトチルドレンは、喜怒哀楽が発達する機会を失っています。
また、親の愛情を得られないことにより、自分は価値がない人間だと思い込まされているのです。
生きている実感を得ることが難しく
「まるで夢の中にいるようだ」
「カガミに映る自分が他人のように見える」
と感じます。
体は生きていても感情が死んでいるため、リストカットにより生きている実感を得ようとします。

世間に理解されなくても、リストカットはつらい状況を生きている証
出典:コナミ
世の中は親の愛情に恵まれた人を中心に動いています。
リストカットの傷跡を見ても、何を意味するのか知らない人も多いでしょう。
リストカットをするのは、過酷な状況をよく耐えているということです。
周囲の理解を得る必要はありません。
もし否定的な目で見る人がいたら「ああ、この人、わかってないんだな」と思っておけばいいのです。
リストカットをしてしまう対処法
無理にやめる必要はない
リストカットをしても、他人に迷惑をかけることはありませんし、恥ずかしいことでもありません。
無理にやめてよくなることはないでしょう。
ただ失血死と感染症には気をつけてください。
同じ出血量でも短時間に出血した場合は危険です。手術では500mL以上出血したときに医師は輸血を考えます。
出典:時事メディカル
見せてもいい
苦しみを吐き出すだけでも、人の気持ちは楽になります。
言葉で苦しみを吐き出すのとおなじように、リストカットで苦しみを吐き出してもよいのです。
ツイッターなどでよくリストカットの写真がツイートされていますね。
リストカット以外で自己表現できる場を見つける
ムリに辞める必要はありませんが、ムリせず辞められる方法があればベターですよね。
今はSNSが発達していますからツイッターなどで同じ苦しみを持っている人とつながり、苦しみを表現できる場所を見つけるのもひとつの方法です。
リストカットは苦しみの表現方法のひとつですから、ほかのはけ口を用意してあげればいいということですね。
毒親系のブログを始めるのもよいでしょう。
手っ取り早いのは、はてなブログです。
相談窓口を利用してみる
話を聞いてもらえただけでも気持ちがラクになりますし、うまくいけば具体的な解決方法が見つかる場合もあります。
無料で相談できる窓口もいくつかありますから試してみる価値はあるでしょう!